2019年3月18日にシネコン大手の「TOHOシネマズ」が映画鑑賞料金の値上げを発表しました。
値段が改定されるのは2019年6月1日からで、現在1800円の一般料金が1900円に変更となります。
NetflixやHuluなどネットストリーミングサービスが台頭するようになり、深刻な映画館離れがささやかれる中でのこの値上がりはさらに映画館離れを加速させてしまいます…
しかし実際に映画館に行かないと体験することができない、今までにない「進化した映画館」が誕生しました!
というわけで今回は、私が実際に体験した進化した映画館を紹介します。
DOLBY ATOMOS
天井を含めて増設されたスピーカーと独自のシネマプロセッサーによって、映画の音声に自然でリアルな音場をつくり出す音響システムのことです。
劇場の広さと設備に応じ最大128個の音響素材を元にリアルタイムレンダリングを実施しております。
さらには、既存のサラウンドとは異なり、よりクリアでより正確に配置することが可能となっています。
天井にもスピーカーが設置されており、高さを含む3次元的な表現が可能であり、観客をよりストーリーに引き込まれているような感覚にさせます。
体験してみて
私は『スパイダーバース』で初めて「DOLBY ATOMOS」を体験しましたが、普通のシアターでは体験することができない音の世界へと引き込まれていきました。
映画館中を音が駆け巡る新次元の超立体音響「DOLBY ATOMOS」により、スパイダーマンがニューヨークの街を自在に飛び回るシーンでは、本当に今目の前や後ろをスパイダーマンが飛び回っているように感じました。
この作品は映像に関してもこだわりの点は多いです。
しかし、ヒップホップ、ポップス、ロックス、ラテン音楽の各界の大物による新曲が作中で流れており、その音楽を体感するのもこの「DOLBY ATOMOS」とベストマッチしていて最高でした。
追加料金は+200円か+100円と高くないです。
ファーストデイやレディースデイやレイトショーなど安く観れるタイミングで行けば、「DOLBY ATOMOS」の追加料金を払っても通常料金よりも安いので試しに観てみる価値はあります!
映画館で「音」を堪能したい人は是非「DOLBY ATOMOS」を体感してください!
IMAX
カナダのIMAX社が開発した動画フィルムの規格・映写システムのことです。一般的に映画で使われているフィルムよりも大きなサイズで映像を記録し上映することができます。
映画を構成する映像、音響、空間などの要素は全て最高の水準まで高められ、これまでにない美しさや臨場感を体感することができます。
体験してみて
私は『ドクターストレンジ』で「IMAX」を初体験しましたが、その時は3Dで映画を観ました。
ですのでここからの意見は「IMAX」で体験した3Dについてです。
2009年に公開された『アバター』を皮切りに3D映画が増え、私は3D映画を観てみたいと思い『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』を3Dで観ましたが、波が少し立体的に見えるなーと思っただけでした…
しかし、初めて「IMAX」で3Dを観たときに思ったことは、今までの映画館で観てきた映画とはもはや別物ということです。作品の内容ではなく、「IMAX」という最新システムが魅せる映像体験にです。
普通の映画館のシアターには無い、「IMAX」独自の大きな画面から放たれる映像は自らが映画の一部となっているような感覚を私にもたらしました。
魔法によってビルが曲がったり重力がおかしくなったり異空間に飛んだりと、ありえない世界観を今自分が体験しているような錯覚に陥ります。
私個人としてはSFやファンタジー映画を観るときに「IMAX」で観ることをオススメします!
追加料金は映画館によって違うのですが、+400円に設定しているところが多く、もし3Dで観るのであればさらに+400円がだいたいの相場です。
映画館で「映像美」を堪能したい人は是非「IMAX」を体感してください!
MX4D
アメリカのロサンゼルスで1991年に発足したMediaMation社によるものであり、映画のシーンに合わせた感覚を体感することができます。
2012年頃から様々な劇場で使われ始め、日本では2015年4月10日に初めてオープンしました。
「MX4D」はTOHOシネマズ独自の「TOHO 4D PROJECT」のもと展開されており、TOHOシネマズだけの映像アトラクションシステムとなっています。
ですので、特定の劇場だけでしか体感することができないです。
映画のシーンに合わせた感覚を体感できるのが「MX4D」最大の特徴であり魅力です。
ここでは、シートの突き上げ 、首元への感触 、背中への感触 、足元への感触、香り 、風 、水しぶき 、地響き 、突風 、霧 、ストロボのような五感を刺激する11種の特殊効果を体感できます。
まさに通常のシアターでは決して味わうことができない「アトラクション型の映画鑑賞スタイル」と言えます。
体験してみて
私はこれまでに『劇場版マジンガーZ/INFINITY』と『劇場版マクロスΔ激情のワルキューレ』で「MX4D」を体験しましたが、両方に共通して感じたことは自分が映画のキャラクターになったような感覚です。
両作品とも戦闘機や乗り物に乗るシーンが多いのですが、攻撃する時や機体にダメージを負った時に、座席が突きあがり突風が来たりと今映像で見ているキャラクターが感じていることを体感し共有している状態になります。
キャラクターと同じ体験を同じ時に体感することで、自然と普段以上にキャラクターへの感情移入をしてしまいます。
ただ私としては、4D専用のメガネをかけている時に顔に水が飛ぶとメガネが濡れてしまい視界が少し悪くなることが気になります…
もし実際に体感して私のように気になる方がいれば水が出る穴を手で塞ぐと回避することはできます!
風も出なくなるので迫力は衰えてしまいますが…
追加料金は+1200円と強きな価格設定ですが、このお金を払ってでも行く価値はあります!
映画館で「見る」ではなく「体感」を堪能したい人は是非「MX4D」を体感してください!
最後に
映画館でしか体験できない魅力について語りましたが興味を持っていただけたでしょうか?
家でゴロゴロしながら映画を観るのも良いですが、一歩外に出て映画館に行けば自分の知らない映像体験を映画館では堪能できます!
是非お好みの映画館を見つけて、自分に合った映画ライフを送ってください!